人差し指に

切り傷できた


全身を巡るヘモグロビンに

こんにちは


どくどくと

どくどくと

ボクの中で巡り巡っていた血が

瑞々しさを失いながら外界へと流れ落ちていく


傷はやがて傷跡になり

ボクの記憶にすら残らないだろう


そして

瑞々しい朱を見るたびに

生きていることさえも忘れてしまうだろう

冬の香りがする

春の日には

マーガリンがとろけるような

はちみつの甘さがほしくなる

習慣として

自分で決めたことが

案外あっという間に続かなくなってしまうのは

心の何処かで

自分に対して嫌気がさしたのか

さほど必要でないことがわかってしまったのか

そんな事由であったりする


たった3行の文でさえも

二言三言発するだけでも

無意識で習慣として躰に備わらなければ

習慣としてやっている意味がないのかもしれない



だからもう少し頑張ってみようと思う

歴史あるところで

新たな歴史をつくる


こんな未来を誰が描いただろうか

こんな過去を誰が望んだのだろうか


幸せになるために

一歩ずつ踏みしめていく


そうして歩んだその先が

現在ならば


望んだ未来が現在ならば


誰も泣かなかったはずなのに

どこかで誰かが泣いている

こんな天気

晴れてないけど

快晴へと僕は向かうよ


君のいる場所は

少しだけ遠いのだけど

それは

僕らの過ごした時間に比べれば

ほんのちょっとのことだろう